2022年12月26日

ランボー超人Bの物語-17 ヒーローは孤独ってかA

三人が帰った後、以前教えてもらっていた星崎さんの番号に電話しようとして、その前に成森さんに電話した方がいいんじゃないか、って気が付いた(俺も大人になったもんだ、っていうか成森さんの方が話し易い)
それで、成森さんのスマホに電話すると「おっ勇太郎さんか、すまん今、会議中なんだ、後にしてくれ」って、すぐ切っちまった

しょうがないから、結局、星崎さんに掛けることにした
「上辻曲君か、いまどうしてるんだ。君からSITの退職願いが届いて驚いたよ。大方人事あたりからいろいろ言われたんだろうが、別に辞めなくてもよかったんだよ」…なんか、もう済んだことだっていう響き
「それはもうどうでもいいんですけど、ついさっき内調ってとこの人が訪ねて来たんで、星崎さんに相談しようかな、って思ったんで…」一発かましてみた
「なにっ、内調が来たのか!」思った通り、相当効いたみたいだ。公安と内調ってライバル同士だっていうの、ドラマでも有名だもんな

「それは…君も、慎重に対応した方が良いね。うん、相談してくれたのは正しい選択だよ」ほら、やっぱり
「でも、内調の人の言う通りにしないと、この先、俺、大変なことになるんだって言ってましたけど…」少し不安そうな声を出してみる
「いやいや、そんな、なにも君が急に日本の法律から分離されると言うのはあり得ない。すまんがこの件は、少し私に預からせてくれないか」いつもの自信家の星崎さんにしては、慎重って言うか弱気って言うか、あまりはっきりした言い方じゃない(って言うことは、結構やばくなってるんか俺)
「わかりました。じゃあ、向こうが催促して来たら、そう応えときます」「いや、それはまずい、私に相談していることは、伏せといてくれ。あくまで、君の判断で、もう少し待ってくれと言うんだ」困ってる困ってる
「分かりました。自分の考えでやることにします」どうも頼りにならなそうだって分かった。これからは、自分の判断で乗り切る気になれた

それならすぐやっちゃおう!って、置いてった轟係長の名刺見て、電話してみた
「おお、上辻曲さんですか、ご連絡ありがとうございます。で、決心がついた訳ですか」乗り気な返事なんで、逆にちょっと警戒心が湧く
「決める前に、この話の大本の方に逢わせてもらえませんか?」別にそれほど考えてなかったんだけど、自分でも思いがけず、そんなセリフが口から出て来た
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2022年12月22日

ランボー超人Bの物語-17 ヒーローは孤独ってか@

俺的には、こんな風に上から目線で言われるのが大嫌いだったんだけど、警視庁勤めして、この手の人たちの傾向というか、特徴は分かっていたんで、ここは逆らわずに話を聞く振りだけでもしとくことにした

「まあ、なにも貴方に日本人を辞めてくれなんて言ってる訳ではないんです。ただ、対外的には、超人ランボーさんで通して頂きたいのです」中年の男は、妙に馴れ馴れしいというか、親切ぶった喋り方で、俺を口説いてる(怪しい通販のアレだ)
「まあ、いいんっすけど、俺、まだあなたの名前も知らないんだよね。それだったら、こんな話だけでいい返事なんて、できっこないっしょ」って、言ってやった
「まあまあ、我々にもいろいろ理由がありましてね。でもいいでしょう、私は溝口と申します。それから、こちらが4係の係長の轟で、同じく4係の佐久間です。今後、連絡等は轟に取って頂ければ結構です」いかにも偉そうな奴だ

「4係の轟雄作です」って、この人だけ名刺を出してくれた
「それで、俺、なにすればいいんですか?」ちゃんと挨拶があったんで、俺も真面目に訊いてみた
「それでは、こちらの書類に貴方のお名前と生年月日と、ここの住所をご記入下さい」轟係長が合図すると、佐久間と呼ばれた若いのが持っていたアタッシェケースから、お役所っぽい書類を出して、俺の前に置いた
「ちょっと訊いときたいんだけど、これ書くと俺って、どうなるの」書面を残すってのは、大事なことだから、相手が誰だろうと、ちゃんと訊いとけってのが、死んだ親父がいつも言ってたことだ
「簡単に言えば、君になにかあっても、警察とか救命の保護が無いということかな。まあ、君は超人だから、その辺りは問題ないんだろう?」溝口って名乗った、一番偉そうな人が、さばさば言う

「俺って、国籍とかも無くなるってことなの?例えば、結婚するとか、子供ができても籍が無いとか」駒ちゃんの顔が浮かんだんで、後の方を付足した
「いいえ、そんなことはありませんよ。貴方がするのは、一時的な国籍離脱ですから、ご結婚とかお子さんがお生まれになれば、その辺りは大丈夫です」なんか、変な話だけど、もう少し訊いておきたいこともある
「それで、俺はもう思ったままに超人として、いろんなことやってもよくなるの?」
「公序良俗に背かなければ、OKです。とは言っても。やりたい放題やれるという訳でもないんですが」なんか、ひっかかった言い方だなと思った俺は、ちょっと相談したい人がいるんで、サインは後日ってことで、お願いします」って、言い切ってみた

轟係長は困ったような表情になり、ちらっと溝口さんを見て「分かりました。それでは、明日一杯お待ちしますので、木曜日の午前11時にお伺いいたします」って言うと、お辞儀をして三人で帰っていった
部屋に残った俺の頭に、思いがけず警視庁の星崎さんの顔が浮かんだ(駒ちゃんじゃなく)
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2022年12月18日

ランボー超人Bの物語-16 大体ヒーローじゃんC

「仕方ないな」とかもう一人の囁き声がして(俺、超人だから聴こえちゃう)、続いて「内閣調査室の者で、怪しい者ではありませんので、お部屋でお話させて頂きたいのですが」って、真中の若い奴が言った
どっちみち、入って来る気だろうと思ったけど、俺もちょっと意地になって「だぁからぁ、用があるんならここで喋ってよ」って言ってみた(大体、内閣調査室なんて知らんし)

「つべこべ言うんなら、ここで言ってやろうかっ!」ついに頭にきたみたいで、若い奴がそう言うと俺の胸をど突いて来た。もち、俺はびくともしない。で、そいつは、運動量の法則かなんかで、自分の力が跳ね返ってよろめいた
「よせっ、この人は我々なんかの力じゃ歯が立たないんだから、とにかく頭を下げて話を聞いてもらうしかないんだぞ!」って、多分偉い人らしい中年の男の人が、若いのを叱った(なら、最初からお前が話せよ)

「失礼した。突然の訪問で、訝しむ気持ちは理解しますが、なにぶん国家の機密事項でもありますので、この場でお話しするわけにはいかないのです」今度は、やけに下手に出て来たから、俺としてはまあ満足なんだけど、なぜこういう段取りになるのかねぇ…
「わかりました、そういうことならお入り下さい」ってな風になって、三人が部屋に入って来た

残念ながら、特に応接っぽい家具がないんで、ダイニングテーブルのとこに、アウトドア用の折り畳み椅子を足して、三人に座ってもらい「インスタントしかないんで、それでいいっすか?」って、訊いた
もちろん三人は断ったんだけど、俺としてもなんか恰好がつかないんで、客用にって駒ちゃんが持ってきてくれてたマグカップに、インスタントコーヒーの粉をスプーンで入れて、慌てて沸かしたお湯を注いで、来客に出してやった(もち、自分のも用意)

「で、なんの御用なの?」改めて訊いてみたけど、すぐ返事ってことない訳だから、コーヒーを一口
「実は、内閣で貴方のことが議題に上りまして」って、中年の偉そうな人が口を利くとすぐ「日本政府としては、君のことをカバーできなくなる先に備えて、君を日本国籍から切り離すことを考えている」ってそれまで口を開かなかった最後の一人が、声優みたいないい声で話を繋いだ
「はあ?」ってなるよね

「その方が、貴方も自由にやってもらえそうだし、第一、どうせ我々には貴方を止める手がないんだから。国民としての国の保護の必要もなさそうだし、その方がスーパーマンやり易いんでしょ」って中年の人
「えっ、ちょっと待ってくださいよ。俺、日本から追い出される、ってことなんですか?」急に不安になる

「そうじゃあない。むしろ我が国としては、君の存在価値が高まっているのは百も承知なのだ。ただ、現行法に照らすと、君のやりたい放題では支障が多いのも事実。我々が、そこに対処しなければならなくなれば、おのずと君との対峙を覚悟せねばならなくなる。そんなことになれば、テレビ局の彼女との関係も含め、今の君の生活環境は成立できなくなる」…三人目の人が何を言いたいのかあまりよく分からなかったんだけど、駒ちゃんのことが出たんで俺はかっとなって、すぐはっと気が付いた。いくら俺が超人でも、全部は守り切れないってことに

「じゃあ、俺はどうすればいいんですか?」「それでそこをご案内に、こうしてお伺いした訳なんです」中年の人が、ちょっと嫌味な感じで付け加えてきた
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2022年12月11日

ランボー超人Bの物語-16 大体ヒーローじゃんB

雄仁塚建設に顔を出すって言っても、本当にただ顔を出して、合田社長が居たら挨拶して、居なけりゃ建築工事課の滑川さんと、少しお喋りして帰るくらいのことで、俺的には只今失業中みたいな感じだったけど、まあいいかってなもんで、真面目に働いてた頃の貯金で飯食ってた
それと、やっぱ駒ちゃんの存在が大きかったかな。だから、別に慌てて仕事探しなんかしてなかった

そんなふわふわの幸せ時間が消えるのも、あっと言う間だったな
3月最後の火曜日、俺がマンションで昼飯用のウインナーをフライパンで焼いてると、ドアのチャイムが鳴った
俺の住んでるマンションは、館内に入る為のオートロックなんてものが無い(だからこの辺りにしちゃあ安い)
だもんで、来客とか不審者とかは直接玄関ドアのチャイムを鳴らすのだ
何が来たって怖くないってのは、いいときもあるが良くないときもあって、その日のチャイムは良くない方だった

で、その時の俺は、フライパンの中のウインナソーセージを菜箸で掻き回しながら、ドアを透視して、宅配便でもなければ、もちらん駒ちゃんでもない、ダークスーツの三人組が、全く見知らぬ奴だったんで、もしや丸暴か半グレが仕返しに来たんかな、ってのんびり構えて、ちゃんとフライパンの火を止めてから、ドアんとこに行き、どっちみち何が来ようとやっつけられる自信があるから、俺は平気でドアを開けてやった

ドアの向こうで突っ立ってる三人の真中のが「上辻曲勇太郎さんですね」ときた
「ええ、そうですけど」って返すと「お話があるので、お部屋に入れて頂けませんか」って、馬鹿丁寧に訊いてくる
「なんかの勧誘っすか?」一応とぼけて訊いてみたけど「いいえ」って言うだけで、名乗らない、名刺も出さない。こりゃ警察関係とかかな、って思ったけど、普通の警察関係者なら、ちょっと前まで警視庁に通勤してた俺に、もうちょっと仲間意識って言うか、なんとなく親しみ示すだろ
ってことは、違うんだ、って思った(俺もなかなか頭が回るようになったな)

「どちらさんか、教えてもらえないんなら、部屋に入ってもらう訳にはいかないんだけど」って、軽く喧嘩売ってみた(俺、ちょっと自信過剰かな)
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2022年12月08日

ランボー超人Bの物語-16 大体ヒーローじゃんA

「やりましたねぇ。だけど、猪ってすごいタフですねぇ。いっくらランボーさんが叩き付けても、起き上がって来るんで、どうなっちゃうかとハラハラでしたよぉ」荘田君が正直な感想を吐き出す
「こりゃ、熊とかが相手だったら、なんか対策練っとかないとやばいよな」俺も本音が出ちゃう
「おおっ、次は熊っすか。熊かぁ、どこに行けばいるんだろ。青森で出たって前、ニュースでやってましたよね」
「そうだったっけ。でも本州だったら、月の輪熊だよね。北海道のはヒグマだから、もっとでかいんだよな」

「ヒグマ!それ、ちょっとやばいんじゃぁ…。そっか、知床とか行けば、すぐ見つけられそうだし、なんか牛を何頭も喰っちまったナンバー付きの巨大熊ってのも、いましたよね。そうなると、北海道でヒグマ退治の方が、いい画が撮れるかなあ…」なんて、荘田君がぶつぶつ言ってるんで、そうか次は一気にヒグマかぁとか考えちゃう俺
どうも、俺と荘田君は似てるとこあるみたいで、二人で喋ってるとなんでもラクショーみたいになっちゃう

「まあ、とにかく猪の画は撮れたんで、一応局に連絡入れときますんで、もう戻りましょう」って、荘田君はスマホを出すと、穴山Dらしき相手に電話してたけど、途中からぐんぐんしょぼくなってった
「ランボーさぁん、局に市役所から確認の連絡入ったみたいで、報道からウチにクレーム入ってるらしいっす。俺、すぐ新幹線で戻らんといかんみたいなんですよ。で、すんません、バイク持って帰ってもらえます?」ほかにも、バイクがTテレから飛び上がったの、ネットで拡散されたみたいで、そっちも国交省航空局から局に問い合わせが入ってるみたいだった

とにかく、しょぼんとした荘田君と新神戸駅で分かれ、俺は、おっかなびっくりだったけど、神戸に置いてく訳にいかないんで、バイクに跨ってTテレに飛んで帰った
もちろん、まだ荘田君は局に帰ってなく、穴山さんがバイク受け取ってくれたんだけど、彼もかなりめげてる様子だった。まあ、俺は局外者なんで、誰にも叱られはしなかったけど、後が大変だろーなって、荘田君と穴山さんに同情した
とにかく俺はバイクを返した後、超人ランボーコスチュームを脱いでから、マンションに飛んで帰った
部屋に戻ると、駒ちゃんは夕食の支度をしていてくれて、大活躍でめっちゃ腹が減っていた俺は、この娘と結婚ってありかなとマジ思った

それから1週間が過ぎたけど、神戸市の猪退治は放送されず、Tテレのザキさんからも穴山さんからも、なんの連絡もなかった。ただ、駒ちゃんがまた遊びに来てくれたことがあって、自衛隊からも国交省からも上の方に、大分大きなクレームがあったってことは聞いた
あと、警視庁の方も、退職願の返事もなんにもなく、俺は2〜3日は連絡あるかなーって待ってたけど、まあこんなもんか、って思って、放っといて久しぶりに雄仁塚建設に顔を出したりして、呑気に過ごしていた
posted by 熟年超人K at 21:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 書き足しお気楽SF小説

2022年11月30日

ランボー超人Bの物語-16 大体ヒーローじゃん@

やっぱりテレビの力は大きいって思ったな。初対面だったのに、なんとなく猪退治はOKみたいな感じ
「ありがとうございました」と頭を下げて、荘田君のところに戻ろうとしたら、吉岡課長さんが「それで、今回はランボーさんお一人で、猪退治をしてくれはるんですよね」って、なんか変な言い方してきた
「はあ、俺一人でやっつけるつもりですけど…」「銃とか罠とかも、使わはりまへんのですよね」
「そうですけど、なにかあるんですか?」「いやいや、ランボーさんの超人パワーでやってもらえるんなら、なんの問題もあらしまへん。どうぞ、お気張りやす」だって
「それって、俺が超人なんで、法律とか条例とか、気にせんでもいいってことですよね」「おっしゃる通り」
やっぱ、そういうことなんだ。でもまあいいや、だから俺が超人なのが役に立つんだからって納得

トイレの出入口の近くで待ってた荘田君に、両手で丸ポーズしたら、随分嬉しそうな顔になった
そりゃそうだろう、神戸まで来て、なんにもならんじゃ、局に戻るの気が重いもんな
「実は、市民の方に訊いてみたんですけど、新神戸駅の北側なら、割と出るんじゃないかって話なんっすよ」元気が出て生きた荘田君の情報だ
「そうか、じゃ行こうか」俺としてはノリノリって言うより、超人ランボーの姿に集まり出した人の目から、早く離れたかっただけだけど、荘田君はぐっとやる気が増した感じだ

人目ってぇのは、一度集まり始めると、遠慮がなくなるみたいで、本当に大勢の人が市役所から出発する俺らを見に集まって来たんで、地上走行じゃ危ないことも起きそうって判断で、また荘田君のバイクごと、空中に舞い上がった(わぁーって歓声が上がったんでいい気分)
荘田君が新神戸駅の絵を録りたいって言うんで、高さ1000mくらいからゆっくり降下して、駅北の人気のない処に着陸した
今度は、荘田君はバイク、俺は空中から猪を探すことにして、取材の開始だ

上から見るとじきに、猪が三匹道路わきにいるのが分かった
スマホで荘田君に連絡しといて、俺は猪のそぐ傍にそっと降り立った
突然空から降って来た俺は、猪を混乱させたみたいで、一番大きい奴が鼻をふごふご動かして、なにが現れたんだと探ってるようだ
俺一人でやるんなら、すぐ突撃だったんだけど、荘田君がカメラ持って来なきゃあ意味ないから、こっちもじっとしてる
そのうち、バイクの音が聴こえてきたんで(どうやら猪より、俺の方が耳が良いらしい)、早く、って思ってると、猪も音を聴き付けたみたいで、一瞬ぴたっと止った直後、ばっと走り出した

逃げられちゃあ困るんで、俺も瞬速で猪の動いた先に飛び出す
さすがの猪も、超人の俺には敵わず、どんっと俺にぶつかって止まった
こっちにも結構衝撃があったけど、別に問題なほどじゃなかったんで、ぐっと踏み止まって、猪の出方を待った(こうしてれば荘田君が間に合うかもって思ったんだ)
ところが相手は野生動物、そんなことお構いなしに一気に次が来た。なんと俺の膝んとこに、噛みついてきた
がぶっ、って来たけど、俺は超人なんで、左の膝んとこに噛みつかれたけど、少し圧迫感があっただけで、歯が滑った感触があった

その瞬間、俺は素早く右足でキックし返した。猪はふっ飛んで道路わきの木にぶつかって落ちた。と思ったら、すぐに起き上がって、逃げ出しかかる
俺も頭に来てたんで、ばっと空中に跳んで猪の鼻さきに蹴り入れたろうってんだけど、思ったより猪が速くって背中を蹴った
これまでの数少ない人間との闘いでは、大体、最初のキックで木にぶつかった段階でKOだし、お次の背中へのキックが決まれば、絶対動けなくなるはずなんだけど、すぐにまた逃げ出す(なんてタフなんだ!)

俺の頭ん中にユーチューブで見た、ライオンがイボイノシシを倒す場面が浮かんだ
あいつら、猪でも水牛でも、一度ひっくり返しちゃったとこで勝負ありだった
でも、決め技は首筋にがぶりで窒息させるみたいだから、口の小さな俺には無理
ってことで、逃げかけた猪の後脚の足首を引っ掴んで、ぶわっと持ち上げてやった
それで、足首を持ったまま、ぶんぶん3〜4回振り回して、地面に叩き付けたら、さすがに動かなくなった
「すごい!すごいっすねぇ!!」いつのまにか、近くに来ていた荘田君が歓声を上げた
「ばっちり録れましたよっ」「えーっ、いつから録ってたの?」って訊くと「キックで吹っ飛ばしたところからっすよ!」って、興奮して吠えた
posted by 熟年超人K at 16:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 書き足しお気楽SF小説