2022年07月05日

ランボー超人Bの物語-13 本気で正義の味方やってみるC

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まあ、俺って背も高くないし、見た目平凡なんで、こいつらがなめ切った態度になるの、しょうがないけど、なんか馬鹿にすんなよって気持ちは、アドレナリンの源になるよね

ソファに座ってんのが7人、壁際に立ってんのが7人、ってことは、多分ソファが幹部で、壁際が幹部の家来?
立ってる連中は後ろで手を組んでて、命令待ちなんかな

こんな風に、俺が全体の様子を見てるなんて、こいつら考えもしてないから、ソファの連中は深く沈み込んでて、即ファイト!ってなったらどーすんだろ?ちょっとやってみよっかな、なんて余裕かましてたら、急に来た!金属バット

俺の足元狙って、後ろに隠してたバットで、ぶんっって振って来た
おーい、危ないじゃないかって、言いたくなるくらいの不意打ちだけど、俺さまはへーき
バットで殴っといて「おいこらぁ、突っ立ってんじゃねーぞ」って、後から言う?

そいつは俺よりちょっと背が高いくらいの、凶暴な顔つきのマッチョマンだったけど、残〜念、俺の膝裏あたりにヒットしたバットは、倍くらいの反発力で跳ね返ったんで、痺れた手から離れて壁際の別の奴の顔面に当って、ど派手な音を立てることになった

それが引き金になって、壁際の奴らが俺ひとりに、一気にまとまってかかってきた
俺の方も、なんでもないのに暴れる訳にいかなかったんで、こいつはチャンスだってんで、相手を殺しちゃわないようにってとこだけ気を付けて、一気にパワー全開!!

簡単に言うと、俺の目の前にはソファに座ってる連中のスペースがあるから、同じ壁際からでも、まず俺の後方にいた(俺が入って来たドアのとこと、その両脇)の3人が近くて(バットの奴も)、後ろ右の背の高いカーリーヘアっぽいのが、最初にパンチを出して来たんで、その手をそのまんま持って、ソファに座ってる奴らにぶん投げてやった

ほぼ同時に真後ろのバット野郎が、俺の背中目がけて中段蹴りで来たんで、背高野郎を放った勢いのまんま、くるっと一回転しながら、その脚を下からすくって、さっきの奴に続けて、ソファ集団の中にぶっ込んだ

続いて今度はタックルして来た、坊主頭のじゃらじゃらしたもんをくっつけてる奴の、胴ががら空きだったんで、左掌底で手加減せずどんっって突いたら、ドア横の壁まで吹っ飛んで、跳ね返ってうつ伏せに床に叩き付けられて、動かなくなった

ここまでで3秒くらいのアクションだった
ソファに深く沈んでるところに、男2人に連続してぶつかってこられたボスっぽい2人は、衝撃でちょっと動きが止ってるけど、他の連中は、さすがにさっと立ち上がって、俺の次の攻撃に備えて身構えてる

それより動きがいいのが最初から立ってた壁際の奴らで、左右の壁際から同時に俺に迫って来てる
今度は、右の奴はチェーン、左の奴はナイフを持って、威嚇しながらじりじり近づいてくる。後、ソファの連中の後方の壁の奴らも、振り出し式の警棒とスタンガンを構えてるから、フツー脅威だよね

そんなもんじゃやられっこないって分かってるから、俺は遠慮せず左側のナイフが突き出される前に、その手首ンとこを空手チョップでびしっ、とやった、ら手首が折れちゃってぶらんってなって、そいつは一瞬驚いた顔になって、すぐ「うわぁーー!!」って叫ぶと、折れた手首を抱えて屈み込んじまった

そいつのことは、右から振り下ろされて来た重そうなチェーンを、つい受け止めちまったんで、そのチェーンを持ち主ごと振り回して、スタンガンを突き出して来たリ−ゼント頭に、そのままぶつけてやった

動きの良かったのは警棒の奴で、いつも練習してるんだろーな、って感心するくらい素早く振ってくる
ちょっとうまく抑えられそうもなかったんで、身体に当るの無視して、一気にタックルかまして、ソファの散らばってるとこに、突き飛ばしてやった

さあー、お次はソファの、中ボス連中の番だな
ラスボスもこん中に居るのかなー?
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2022年07月03日

ランボー超人Bの物語-13 本気で正義の味方やってみるB

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「ジョーって呼ばれてるわ」意外に素直に答えてくれたんで、へぇー結構いい奴かも知れんな、って思った
「そうか、俺のことはユータローって呼んでいいぞ」軽く上からマウントで答えてやった

「どーでもいいわ!それよっかおめぇ、あん人らんとこ行ったら、ぜってぇボコられっぞ」なんか親切に教えてくれるじゃん、こいつ
「おお、ありがとなー。まあ、構わんから気にせんでえーよ」相手に合せて喋るの、俺、得意なのかもな

ジョーって奴の後くっついて、とろとろ歩いてくと暗っぽい路地の奥に、ほとんど灯かりが点いてない4〜5階建のビルがある。きっとあそこだな、って思ってると「着いたぞ」って、ジョーが低い声でぽつっと言った

「おお、ありがと。じゃ、あそこから入ってけばいいんだな」けど、前方のビルの入口らしいとこは、シャッターが降りてる
「ちがうちがう、あっちの非常階段を4階まで上がると、開くドアがあるから、そっから中に入るんだ」声が緊張してるから、よっぽど怖い奴ららしい

ジョーは一緒に入って行きたくないらしくて、あっちの非常階段を上れっていうふうに、顎を動かして俺を行かせようとジェスチャーしてる
「じゃあ、またな」自分でも驚くほど落ち着いた声が出て、俺は片手を上げて、カッコよく非常階段を上り始めた

こんなとこ、ぱっと飛び上がっちゃえば簡単なんだけど、ジョーが心配そーにこっち見てるから、めんどうだけどカンカンカンカンって音させて、軽〜く気持ちよく鉄製の階段を地味に上ってく

4階の扉に着くと、さすがに俺のテンションも上がってくる
勢いでこの扉を引きちぎっちゃわないよーに気を付けて、なるべくそーっと引っ張り開ける

思ったより重くて、俺も力を50%くらいまで上げて、ぐいっと引き開けた
ぎぎぃっと鉄が軋む耳障りな音が響いて、鉄扉が開いた

扉の奥はほとんど真っ暗。もち、俺にはくっきり見えてて、暗い中に何個もいろんな形のソファに、やばそーな奴らが7人、周りの壁ンとこに後ろに手を組んでるごつい奴らが7人立ってる

そこでぱっと俺の頭の上の照明が点いた
普通の奴だったら、こっちだけ明るくって、あっちは暗いとこだから、せいぜいぼやっとしか見えんだろーし、壁際の連中なんて絶対見えんわって思ったら、こいつら結構演出家じゃん、って可笑しくなった

「誰?おめぇ」低くて迫力ある声が暗闇から聞こえる
「あっ、俺ですか、いいじゃないっすか誰でも。まあちょっと、お宅ら潰しに来ただけの話ですから」ぐわっと場の緊張度が上がったのが分かる

「ああー、なにこいてんだぁおめぇ。寝言いってんじゃねぇぞぉ」さっきの低音野郎と違って、声がざりざりした耳触りのめっちゃ悪い、凶暴な感じの声が響く

…って、普通は暗闇から声だけ聞こえるんだから、相手が何人居て、どんな奴らなのか、いろいろ迷って相手にイニシアチブ取られるとこだろうけど、あいにく俺にはどいつが喋って、どいつが偉そうに深くソファに沈み込んでるのか、どいつが手にしたナイフの刃に、指先を滑らせてるのかよ〜く見えてるんだよな
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2022年06月22日

ランボー超人Bの物語-13 本気で正義の味方やってみるA

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東京 危ない場所 で検索すると“渋谷駅付近”と出て来る。近いので、そこから行ってみようってことにした
引っ越してきたマンションのある辺りは、危ない感じなんてまるっきりないんだけど、確かに駅の方は人(特に若い奴)が多くて、なんか面白いことないか系の連中が集まってるはずだ

5階のベランダから、夜の街に向かって飛び出すのは、映画の主人公になった気分がして、かなり盛り上がる
着てる服は、もちTテレのコスチュームじゃなくって、デニムの上下の私服だ

上空から眺めて、人が居なさそうなとこを探して、すっと降りる
それから、さっき見つけた店先に若い連中が群れてた、コンビニ目指して早足で向かう

近づいてくといるいる、若い奴らが十数人コンビニ前に集まって、座り込んでくっちゃべったり、飲んだり食べたりタバコ吸ったりしてる
俺が寄ってくと、じろっとこっちを見るけど、目線は合してこない…って言うか、無視されてるのありあり

あいつらから見ると、俺はおっさんなんだろな
「なあ、君ら、この辺りにいる半グレ集団って知ってる?」普通の調子で単刀直入に質問してみた

効果てきめんって言うのがこれだな、って笑えるくらい、連中の反応がすごかった
十五、六人のうち、十人ほどいる野郎らの眼がぎらってなり、その半分くらいの女の子らは薄笑いになった
あと一人だけ金髪の白っぽいスーツ野郎が、無表情になった(超人じゃなかったらぶるっちゃうとこだよ)

「お前、なんなんだよぉ。サツかここらの自警団かぁ」高校生くらいのスカジャンの男の子が、イキがった口調で、俺にかみついて来た
「よーせよせ、こいつきっと週刊誌かなんかの記者だよ。俺らの話がききたいだけなんだよぉ」紺色のトレーナーの少年が、スカジャンをなだめる

「おじさん、ほんとなんなの。もしかして、ユーチューバーかなんか?」赤いミニスカの女の子が、話に加わって来た(…にしても、俺、おじさん!?)

「まあそんなもんだって思ってくれていいよ。ねえ、どこに行ったら会えるか、知ってる人いるかなぁ」どう間違われたって、別に構やぁしないんだけど

「おっさん、あんた格闘家かなんか?」「えーっ、格闘家なんかに見えないじゃん」「ばーか、そう見えないようにしてるだけなんだってぇ」連中同士で勝手に喋り始めちゃって、俺、どうしたもんかな状態

「あんたさぁ、ジャガーズに会って、どうしたいの」金髪が、ぼそっと喋ったら、他の連中はぴたっと話すの止めた。やっぱ、こいつがこの連中の兄貴分、って言うか、怖がられてる奴なんだな

「ジャガーズって言うのか。ここらの半グレは」きっかけさえできれば、後はラクショーだぞって、この時点ではそう思ってた。で、少し強めに出てみた

「てめえ、どこの組のもんだ。春日部か権藤か、そんなとこだろ」…なんか勘違いされてるけど、まあいいや
「どこだっていいじゃねぇかよ。お前らんとこに連れてけよ!」思いっきし強気に出てみた

予想通り、金髪はそれほど上の奴じゃなかったみたいで、ちょっと隅の方に移動すると、スマホで連絡摂り始めた。その様子と、平気な顔で突っ立ってる俺の方を代わる代わる見ながら、若い連中は、少し距離を開けるように動き始めてる

「お前、ひとりか?」「ああ」って答えると、またスマホで話し出す
「よし、連れてってやるわ。一緒に来い!」金髪野郎の緊張感が伝わる。若い連中にも伝わったか、皆、そろそろこの場から離れてってる

肩を怒らせるってぇのの、見本みたいな感じで、前を歩く金髪は背の高さも体型も、俺と良く似てる
こんなんじゃ、暴力集団の中じや苦労してるだろうなって、ふっと思ったんで声をかけてみた
「よお、お兄さん、名前なんてぇの?」後姿がぎくっとして、立ち止まった

「うるせぇよ、なんなんだよてめえはよぉ」立ち止まると振り返って、顔を低くして下から上目づかいに、俺のこと睨む。それでも俺がどの程度のランクか分からんもんだから、あんまり強気に出られない

「いやぁ、わざわざ案内してもらってるんで、後でお礼するとき、名前が分かってた方が良いんじゃないかって思ってさ」ちょっと笑顔を見せてやった
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2022年06月18日

ランボー超人Bの物語-13 本気で正義の味方やってみる@

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俺自身、せっかくスー○ーマンになったのに、別にハリウッド映画みたいな怪獣も、世界征服を狙ってる奴らも出て来ちゃくれないんで、正直、自分がどれだけやれるのか、確かめてみたい気があったんだよね

とにかく、ただ突っ走ったら、大体警察が出て来ることになっちゃうってのは、これまでに学習できてるんで
だから、警察に入っちゃうのは正解だったと思う。とりあえず、ここまでは上手くいってる

今度、テレビ局の力で、俺の助けを本当に待ってる人が出てきてくれたら、俺はスーパーヒーローらしくなれるんじゃないかな
それが、俺が超人になった理由なんだろ、って本気で考えてるんだ

数日後にあった企画打合せで、ザキさんが3件の『助けて超人ランボー』の候補案件を出してくれた

1つ目は、つい最近、地域で使っている工業用水、農業用水、生活用水を賄っている水源ダム(っていうのがあるらしい)の底が抜けて困っている件

2つ目は、いろいろな犯罪が多い大都会(東京、大阪、名古屋の繁華街)での、暴力団や半グレ、不法滞在外国人集団とかをどうにかして欲しい件

3つ目は、カラスとかハトが集まってるので、困っているから追っ払って欲しい、っていう件だった

それと、別格に外国で起きている戦争や、独裁者の横暴を止めてくれっていう案件もあったけど、それは国際問題になって、局の手に負えなくなるから取り上げませんって、ザキさんが念押しした

じゃあ、どれやるって皆の意見を出し合うことになったけど、1はただ大きい岩とか、コンクリートの塊を現場まで持ってって放り込む、ってだけじゃ済まなそうだし、関係の役所を廻るだけでも大変ってことで見送り

2は、ある意味一番俺に向いてるかなって思うけど、ワルの拠点を探して、俺がスーパーパワーで殴り込むって訳にはいかない(警察とのこともあるし)だろうな、ってなって見送り

なんだか、カラスが集まって困ってる件しか、やるのがないみたいな話になって来たんで、俺としてはそんなんのやりたくない、ってはっきり言ってやった

「そりゃ空も飛べるし、カラスなんか追っ払うのは簡単だけど、わざわざ俺がやらなくったっていいでしょ」
しかも、局スタッフの誰かなんて、カラスを追っ払うって言っても、区役所や市役所の許可が必要だって言うんだから、話にならないじゃん

「やっぱり、俺は俺らしく、俺が思った通りの正義の味方させてもらいます。そう言う意味じゃあ、2個目の奴だけど、別にテレビのためにやるんじゃないから、勝手にやらせてもらいます」って、言うだけ言って、俺は部屋を出ちゃった(慌ててザキさんが追って来たのは分かってたけど)

なんか怒れちゃったんで、ぷんすかしながら屋上に上って、そっから空飛んで帰っちった
マンションに戻って、ビール飲んでるとメールの着信音がしたんで見てみると、駒ちゃんから“今日はごめんね 局の上の方はがっかりしてたけど わたしはあれでいいと思うよ”…だって。元気復活した

それで、勢いが出て、別に酔っ払い運転って訳でもないから、夜の街にワル征伐に出かけることにした
じゃ〜ん。さあ、どうなるかな!?
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2022年06月04日

ランボー超人Bの物語-12 人気者っていろいろ大変C

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久しぶりのTテレ会議室には、チーフDのザキさんの他に、バラエティ番組「ちょちょっと紺ちゃんお邪魔します」のメインMC、ドガチャカの紺多勇介と相方の野々山篤太、アシスタントアナの泊望海(トマリノゾミ)、そして5人の番組スタッフ、その端っこにはADの駒沢さんもいた

なんか久しぶりに駒ちゃんの顔を見て、俺は皆に分からんように合図を送りたかったけど、知らん顔してるの見て、適当な合図なんて思いつかず、逆になんかぎくしゃくしちまって、そのままぶすっと席に着いた
そんな俺の様子に心配が増したのか、ザキさんがちょっとおろおろした感じで「え〜、それでは、ご紹介します」って、話し始めた

「こちらがTテレの木曜夜8時からの看板バラエティ番組、“ちょちょっと紺ちゃんお邪魔します”のクルーの皆さん方です」ザキさんの言葉に合せて、3人組がそれぞれの個性に合わせて、お辞儀だったり、よっ、だったり、やあ、の仕草で俺に挨拶してきた

俺だって、相手がテレビでおなじみの人気漫才コンビ“ドガチャカ”の二人と、美形女子アナの望海ちゃんなんで、ついついにこにこ笑顔で「あ、どーもー」って、サービス挨拶した
「いやあ、実物の超人ランボーの中の人って、親しみ易くって、人気者の要素一杯持ってるんだねぇ」早速のヨイショは売れてる方の、紺ちゃんこと紺多勇介で、隣でちょっと掴みどころがない顔して座ってるのが相棒の野々山篤太だ

「上辻曲さんは、超人ランボーさんってお呼びするの、ちょっと噛みそうなんですけど。ランボーさん、じゃハリウッドからクレーム来そうですし、やはり、ユータローさんですかねぇ」ちょっと外す感じの受け答えで売ってる泊望海アナが、意表を突いた質問をしてきた(駒ちゃんはテーブルの上の台本から目を上げない)
「俺はなんて呼ばれてもいいんですけど…」って、ぼそっと返事したんだけど、別にその返事はない

「それは、超人ランボーさんでお願いします。警視庁の方から、そう呼ぶように依頼が来てますもんで」ザキさんが、さりげなく俺の発言を修正した

「超人ランボーさんは、ある意味一般の方でもあるんで、特に何かを演じて頂くようなことはございません。僕らスタッフが全力で依頼主を調査し、ただの冷やかしや、個人的な利益追求ではないことを、しっかり精査します」スタッフの中のちょび髭の男性が、妙に歯切れのいい話し方で付け加える

「番組に応募があったり、現在の日本で本当に超人ランボーさんの力が必要な方と、ランボーさんをお引き合わせしますので、ご納得の上、ランボーさんの力を発揮して問題を解決する。その様子を取材させて頂き、後日、編集データをご確認頂いて、OKを頂いた案件のみ、後日放映させて頂くと言う手法を採ります」ザキさんが話をまとめ、出演者たちも大きく頷いている

「まあ、そうしてちゃんとした形で、人助け出来るんなら、俺、やってみてもいいですよ」って言いながら、駒ちゃんをちらっと見ると、相変わらず下を向いたままだったが、特に反対らしい雰囲気はなかった
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2022年05月31日

ランボー超人Bの物語-12 人気者っていろいろ大変B

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うっかり自分から言い出したみたいになっちまって、俺としては、しまったかなって反省する部分もあったんだけど、結局まあいいかってことで、それ以上くよくよ考えるのは止めた

でも、駒ちゃんには相談しといた方がいいかな、って思ったんで、軽く事情を説明しつつ、今夜とか明日、こっちに来れる?ってメールしといた。が、返事はないまま
― なんだよ、この前のこと、まだ怒ってんのかなぁ?

しょうがないんで、もしお助けマンみたいにやるんだったら、どういう場合はやってもいい、こういう場合はやりたくないってこと、先に決めとかないと、なんでもやるになっちゃって、いつか困ることになるんじゃないかって、俺的には珍しく閃いた

じゃあ、どういう場合だよ、ってもう一人の俺が、うだうだ迷ってる俺に口を出して来る
う〜ん困った。昔っからあんまり深く考えない方だったけど、超人になってからは、なにが起きても大体何とかなるから、ぜ〜んぜん考え無くなってたんだよな

一個だけ言えるのは、家直して欲しいとかは、建設業界に悪いからやりたくないな、ってことぐらいかな
て言うことは、俺じゃなくっても誰かに頼めばできることなら、俺がしゃしゃり出ること無いじゃんってことだろ

そんなこと考えてたら、メール着信音が鳴った
おっ駒ちゃんか、って思ってスマホ取出して見ると、ピンポーン、駒ちゃんからのメールでした(嬉!)

“ひとつだけアドバイスします 局の依頼でお助けマンとかやるんだったら 助けに行く先が 本当に貴方の力を必要としているのか 局が必ず調査しておくこと その結果は局が全責任を負う それをしっかり約束させておくこと そこは必ず念押しするようにね”
おおっ、なんか頼もしいつーか、上から目線の指示だなぁ

それ以外のことはコメントないとこみると、まだなんか怒ってるんかな
でも、なんにも怒られるようなことしてないのに、ってついグチりたくなる俺(ぶわーって飛んでって、さあーって連れて来ちゃおうか!…なんて嘘、それやったら駄目でしょ)

でも駒ちゃんのアドバイスは、いいとこ突いてたと思う
翌日ザキさんから、会いたいって連絡があったんで、会う前にお助けする場合、依頼して来た相手のことは、局の責任でしっかり調べといて欲しい、ってことと、ついでに建設関連的な話になるんだったら、やらないってことも伝えた

ザキさんも、まさかそんな話になるなんて想像してなかったみたいで「上の人としっかり相談してお答えしますんで、ちょっと日にちを頂けますか」って話になって、その返事が来たのは翌週だった
駒ちゃんからは、相変わらず連絡がないので、俺は落ち込んだままの4日間だった
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