2022年08月27日

ランボー超人Bの物語-14 正義なんだから暴れ放題D

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彼女がご案内してくれたのは、1階ロビーの奥の部屋で「こちらでちょっとお待ちください」なんて、ドア開けて笑顔で言われたら「はい」って言うしかないよな

ちょっと、って大体何分くらいのことを言うと思う?
普通5分か、長くても10分くらいだと思うよね
10分経っても誰も来ないんで、なんだよこれって、部屋の椅子に座ってる俺、大分怒れてきたぜ

そのタイミングで、コンコン…ドアをノックする音
はい、って言って椅子から立ち上がると、ドアを開けて入って来たのは金ブチ眼鏡の(いかにもな)洒落男

「初めてお目にかかります。私、ロックライブの番組プロデューサーをしております板倉伸克と申します。本日は、当番組にご興味をお持ちで、わざわざお越し頂いたとのことで、光栄の至りでございます」なんなの、この人、めちゃキャラが立ってるわぁ

「すみません、俺、番組に出たくて来たんじゃなくて、さっき演ってたロック調のアニメ曲の歌手の方に逢いたくって」ごちゃごちゃ言わずに、ストレートに言ってみた

「ブルードラゴンズのマミのことですね。それで、あの娘の話の内容について、抗議にいらしたという…」
「違う、違う!そうじゃなくて、ちょっと話を聴いてみたいだけなんで…」俺は、慌てて手を振りながら否定

「ほう、そうなんですか。で、お話と言うのは…」なんだか丁寧なんだけど、ちゃんと話してくれてない感じ
「だから、彼女に逢えれば、直接話しますから」段々、めんど臭くなって来たし、いらいらが溜り始める

「どうなんですか、彼女まだ局に居るの?」後ろを振り返ると、今まで居たことに気付かなかった影の薄い人物に話しかける金ブチ眼鏡
「まだ居ると思いますので、連絡取ってみます」妙にへこへこした感じの、細面のDだかADらしい人が、ちょっとドアに近づいて、スマホで誰かに連絡し始めた

「まだ出番があるんで、終わってからでいいですか、って言ってますが」細面が、金ブチ眼鏡に報告する
俺としては、どーでもいいんだけど、とにかく、この金ブチ眼鏡さんがいない所で話したいんだけど…

「どこか、お会い頂くお部屋を設けましょうかね」なんか、勘違いしてるのかも
「それはいいんですけど、俺としては、ちょっと訊きたいことがあるだけなんで…」一応、下手に出ておく

「では、超人ランボーさんとしては、今しばらくお待ち頂けるお時間がおありになる、ってことでよろしいんですね」って、なんだか変な念を押されたぞ
「ええ、まあ…」って俺もなんとなくもやっと答えると、それではこちらでどうぞ、と別の部屋に案内された

その部屋は、エレベーターで12階ほど上ったフロアにあって、ちょっと重い感じの木のドアの向こうにあった
なんか、ジャガーズの居た部屋みたいだな、と思ったけど、もちろん黙って中に入った

部屋の中もジャガーズっぽくって、重そうな革張りの応接セットの奥の席を勧められた
金ブチ眼鏡も俺の向かいの席に腰を下ろすと、いかにも重役秘書みたいなキャリアウーマン代表みたいな女の人が、コーヒーを持ってやって来た

「あっ、すいません、お砂糖とミルクお願いします」って頼んだ俺は、甘くないコーヒーは苦手な人だった
すぐお持ちします、って出て行くキャリアウーマン代表の、よく動くお尻から目が離せない俺はセクハラか?

「ところで、このところ超人ランボーさんのご活躍が目立っておりますねぇ」なにか裏がありそうな喋り方だ
「目立ってますかねぇ」「いやいや、ネットもテレビも持ち切りじゃありませんか」なんか、話が弾まない

話しがうまく噛んでないっていうことは、俺でさえ思うんだから、神経質そうなこのプロデューサーさんは、かなりストレス感じてるんだろーな

「で、お話なんですが、この機会に当局の番組で、ランボーさん、いや超人ランボーさんの思うところを語って頂く、というのはいかがでしょうか」…ほら、やっぱりそう来るよな
posted by 熟年超人K at 17:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 書き足しお気楽SF小説
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