2022年05月03日

ランボー超人Bの物語-11 ヒーローにランクアップE

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本番は、最初の予定と段取りが大分変わっちゃったけど、現場スタッフが俺の超人力をリアルに見てたんで、熱の入り方が凄かった(って後で駒ちゃんから聞いたんだけど)

俺が吹っ飛ばしたスタントマンを受け止めて、大きく破損したネットにはライトが当たり、どんなにすごい力で人が飛んで来たのかを、がっつり証明している

番組の進行は、殿倉さんからバトンタッチした水越アナが、先日の“信金猟銃立てこもり事件”の警察発表と、ヘリ空撮現場ライブ映像をからめて、事件の概要を説明した後、Tテレで再現した信金内部での俺の活躍に移った

「その再現ドラマは、今日スタジオに来ている超人ランボーさんが、本人自ら演って下さったんだよね」殿倉さんが、上手く水を向けると水越アナが「ええまあ…やって下さったんですが…」
そこから、俺がスタントマン二人と再現した、あの日のアクションの動画に切り変わる

「こ、これって、ワイヤーアクションじゃないよね」殿倉さんが心底驚いたような声を発し(さすっが!)
「大丈夫なんですか、あの方、本当に何メートルもすっ飛んじゃってますよねぇ」って、レイコさんが怯えた声で水越アナに声をかける

「大丈夫、でした。どうぞ、スタントマン協会の遠ケ峰剣次郎さんと、窪野刃(ジン)さんです」
犯人役の二人がスタジオに登場し、テレビ内では録音してある観客の驚きのざわめきが被せられてる

「いやぁ、ご無事のようでなによりです、遠ケ峰さん、窪野さん」殿倉さんが本当に心配していたみたいな声をかけ、レイコさんも「ほんとに、どこも痛いとか無いんですか?」と声掛けしてる

「大丈夫です。私ら受け身が得意ですから…とは言うものの、実際びっくりでした」って遠ケ峰さんが言うと「僕は…ちょっと肩を…。でも、大丈夫です、ほらこの通りぴんぴんしてるっす」変なこと言わないかって、フロアDのトクさんがちょっと心配顔

それから、元警視庁捜査一課の刑事さんだったゲストや、犯罪研究所とかの所長さんとかが、当日の立て籠もり犯逮捕について、専門的な意見を話し、番組を盛り上げてった(俺は、その間番組セットの横で待機中)

その後、俺が皆がいるセットの中に呼び込まれて(コスチューム姿で)、殿倉さんの質問に答えていく
「今日も、その格好ですね。前回、この番組に出て頂いたとき、中の方のお名前は紹介しましたよね」

「はい、上辻曲勇太郎です。現在は、警視庁特殊事件捜査係の非常勤嘱託をしています」
「でもそのスタイル、警視庁のじゃないですよね」フロアDのトクさんが、殿倉さんにボードを掲げる(それをそのままカメラが捉えてる)

「ああそうか、ウチで作ったコスチュームなんだ。なんか戦隊ものに出てきそうだけど、上辻曲さんの趣味なの?」わざとらしい投げかけに「前は、普通のジャージなんか着てたんですけど、すぐに破れたり、燃えちゃったりするんで、困って局の人に相談して、作ってもらいました」とか答える

それから、なんやかんややりとりして、レイコさんが「中のお顔、拝見できるかしら」とか言って、俺はマスクを脱いで、顔をさらすという筋書きだ

一応、前日Tテレ指定の美容室にいって、髪を短めにしてつんつん頭になってたし、メイクさんに顔もきれいにしてもらってたんで、俺史上最高のイケメン(…たってそれなりだけど)の顔を出してやった

その後、少し飛んで見せたり、警視庁広報部の次長さんが、凶悪犯罪対策として、いかに俺に期待しているか、とかの話も挟んでから、CMの後、スタジオから送り出されて、俺の長い一日が終わった

その日の夜から、俺の世界(まずスマホの連続着信!)は大激変したった
posted by 熟年超人K at 16:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 書き足しお気楽SF小説
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