2022年04月15日

ランボー超人Bの物語-11 ヒーローにランクアップC

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続いて、「いや〜、先日は大活躍、お疲れさま」殿倉さんがそう言いながら立ち上がって拍手すると、部屋にいる全員が立ち上がって拍手してくれたんで、俺びっくり

「ここにいる皆、先日の○×信用金庫の立てこもり事件を観てました。本当に現実社会に、あんなに頼もしい正義の味方が出現したことに、拍手喝采しましたよ」プロデューサーの御香山さんが俺をヨイショしてる

「それで、殿倉キャスターとお話したんだが、なんとそのスーパーマンが、ウチの局に縁浅からぬ仲だと言うではないですか」って話を足したのは、今日初めて見た冠沢さん(報道局次長のお偉いさんだそうだ)

皆、そうそうって顔して頷いてる(駒ちゃんも)。…で、やっと話が分かって来た
つまり、なんかあの日の俺を取り上げた特番をやりたいから、協力してくれる?って話なんだなって思った

「じゃあもしかして、あの立てこもり事件を番組で取り上げるとか」って、俺の方から話をし易くなるように、話を振ってあげた(駒ちゃんが微かに頷いたのが分かった)

「おぉっとぉ、さっすがぁ、鋭い!ヨミぴったり。そーゆーことなんですよ」ザキさんが、話を盛り上げる
「でね、あの事件を振り返るのに、本物の超人ランボーが出てくれて、あの日の再現アクションをしてくれたら、視聴者の皆さんがどんなすごいことがあったか、すんなり理解してくれるんじゃないか、ってね」

殿倉さんの言葉を聞きながら、そうかそれもいいかも、って思った
「再現アクションって、ほんとに犯人役がいて、それをあの日のように、俺がやっつけるってことですか?」

「そうそうそう、どう?できそうかなぁ」興奮気味のザキさん
「いやぁ、やれっちゃぁやりますけど、犯人役の人、大丈夫かな〜って」ほんとにブッ飛ばしっちゃったら、ひどいことになるんじゃないかな

「大丈夫。ちゃんと一流のスタントマンにやってもらうし、衝撃吸収マットとかも用意するから」
「どう?このあと、ちょっとリハお願いできそうかな?」フロアDのトクさんが、予定通りって感じで、話に入って来る

「俺はいいですけど」俺自身も興味が湧いて来たんで、前向きな顔で返事する
「じゃあ、皆さん、下の第3スタジオに行って頂けますか」ザキさんが、いいノリで皆を促す

第3スタジオは『ニュースバラエティ 午後だよGo!Go!』の専用スタジオだ
そこに行くと、すでにリハの用意が出来ていて、壁面の手前に大きなネットと厚いクッションが敷かれている

「スタッフの皆さん、確認します。犯人役はNAT(日本アクション隊)の遠ケ峰剣次郎さんと窪野刃さん。アクション指導は、堂上譲二さんとなっていますんで、よろしくお願いします」フロアDの徳山さんが仕切る

俺は、これまで1〜2回テレビに出たことはあるけど、ほぼほぼ台本があって、キャスターの人が話しかけてくるのに、返事するくらいだったから、こんなリハとかは初めてなんで、なんかどきどきして来た

ちょっとぼぉっとして立ってると、ふわっと駒ちゃんの匂いがして「大丈夫、勇太郎さんならできるよ」って、囁き声が聞こえて、ちゃんと大丈夫になれた

「じゃあ、ちょっと予備アクションですけど、超人ランボーの力がどれくらいなのか、遠ケ峰さんと窪野さんに把握してもらいたいんで、あの日のアクション1の銃を持った犯人Aに体当たりかますのと、次に銃を持った犯人Bを張り手で横に吹っ飛ばすのをやってもらえますか」ええっ、いいのかな

「もちろん、本気じゃなくって手加減してくださいよ」殿倉さんが、笑いを取る風に付足す
「わかりました。それじゃあ」ってんで、二人のスタントマン役者さんにお辞儀して、とにかく演ってみた

まず、あの日のあの場を思い出しながら、まず猟銃のモデルガンを持って脚立台の上で仁王立ちの遠ケ峰さんに向かって、床から軽く飛び出して胴タックルを決め、その勢いのままクッションの上に一緒に落ちてみた
posted by 熟年超人K at 15:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 書き足しお気楽SF小説
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