2021年09月19日

ランボー超人Bの物語-8超人って大変H

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「で、どうすんのー。俺を確保するんでしょー。だったら、こっちに来ないと、捕まえらんないよー」こんな風に煽る俺って、結構いじわるだよな。お巡りさんをおちょくるの、良くないよなー(でもいい気分)

「警部ー、捕まえましょー!ここまで、言われちゃー我慢できませんー!」ほかの連中も、口々に同じようなこと怒鳴り始めて、じりじりっと俺に接近して来てる

警部さんが覚悟を決めて「かくほー!」って吠えた
さすが、いつも訓練してる(?)だけあって、応援隊の全員が、一斉に俺目がけて突っ込んできた

その勢いにびっくりしちゃった俺は、とりあえず空中に飛び上がって…つい、逃げちゃったんだよね
どどーって、勢いで集まって来たお巡りさんたちは、ごちゃごちゃ、ってぶつかりあって、俺がいないのに気づくのに、ちょっと時間がかかったんだ

そのとき、ホテルの前に出て、皆を指揮してる警部さんが「おいっ、上だ、上にいるんだ!」って、怒鳴った
ごちゃごちゃしてた10人くらいが、えーって、上を見上げて驚いてる

「こらー、降りて来い!」とか「降りてこんかー!」って、わめき始めたけど、俺はどうしようかなぁ、って悩んでた。だって、降りてって皆んなをブッ飛ばすのも、なんだかなぁ、って思っちゃったんだ

まあそれでも、20mくらいの高さに浮いてたから(ホテルの5階くらいかな)だから俺の顔はわかるよな
「空を飛んでます!あいつ、この間テレビに出てたスー○ーマンじゃないか」「そうだ、スー○ーマンだぞ」
皆、勝手にがやがや言い出して、優秀な警察って感じじゃないなぁ

それを見て警部さんは、慌てて携帯でどこかに連絡を取り始めたぞ

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そんな状況を、空中からざっと見まわしてたら、なんかやる気がなくなってきちまった
それと、ホテルの窓から俺をスマホで撮ってる連中もちらほら見えるし…

チェックアウトしてホテルを出るだけの積りだったから、超人衣装は背中のリュックの中
こんなジーパンにセーターとマフラーの、ちょっと寒すぎな恰好を録られるのもいやなんで、俺はこのままバイバイってことにした

ってことで、一気に上昇して、ちょうど雲があったんでその中に入ってから、どっちに行ったか分からないようにするつもりだったんだ
だけど、それはまずかった(雲の中ってほとんど小雨状態!)…そう失敗

まあ超人だから、風邪なんてひかないけど、なんかしっとりして、嫌な感じなんだよね
で、もっと上昇して雲の上に出たら、富士山の頂上辺りが見えたんで、なんとなくそっちに向かった

かっこいい富士山も、上から見るとそれほどでもなく、雪に覆われた荒々しい山だ
その景色の中を人が三人、ゆっくり、真っ白な登山道を動いてるのが見える

なんか感動しちゃって、つい手を振ってがんばれよー、かなんか叫んじゃったよ
二番目の人が気が付いて、空中の俺に手を振ってから驚いた風に、仲間になにか声をかけてるのが見えた
ただそれだけのことだけど、俺は少しいい気分になれた

なんか、警察に追われてる“お尋ね者”の気分になっちゃってて、少し滅入ってたんだなってわかった
こりゃいかん、俺はなにも逃げなきゃいかんわけじゃないんだって、そのとき心が立ち直った

それで俺は、東京方面目指してすっ飛ばす気になった
行く先は、警察の親方“警視庁”だ

じゃあ、ってんで、一旦どこかに降りて、服を着替えなきゃいかんと思って、どこか降りるのに良さそうなとこを探す
すごくわかりにくいけど、何軒か山小屋みたなのがある

冬の富士山なんで、登山者はそんなにいない(けど、何組かいる…こんな雪山に!)
とにかく(頂上に近い)上の方の小屋の近くを選んで着地した(随分風が強いのに驚く)

リュックを下して、超人ランボーの服を出して、ジーパンとセーターを脱いで着替えようとしたけど、風に服が持ってかれそうで困った
なんで、しょうがないから超人服をもう一度リュックに戻して、風の当らなそうな小屋の影に移動する

ちょうど、パンツとTシャツになって、超人服を着ようとしてる最中に、小屋の戸が開いて、髭面のいかにも山男って感じの男の人が顔を出して、俺のことを見てぎょっとした顔のまま固まった

しょうがないんで、俺はなんとなく笑って頭を下げて、そのまま超人服を着ていった(やっぱ着るのが大変)
着替えてリュックを背負って、ついサービス精神で、ちょっと手を振って、それから空に飛び上がったんだよね
posted by 熟年超人K at 17:15| Comment(0) | 書き足しお気楽SF小説
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