2020年10月18日

ランボー超人Bの物語―6超人デビューH

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「おめえ、うまそうじゃね?牛丼いっぱい食ってっから、美味しくなってんじゃないのかぁ」耳に息吹き込みながらそう言った
なんだよ、こいつBL愛好家か?いやいや、そーじゃないな、仲間内でふざけてる風に見せて、周りに人がいなくなったらカツアゲモードに転換、ってハラだな

俺の身長は公称167p。だから、上からおっかぶさってるこいつは、190はいかんけど185くらいあるよな
ガタイが良くって、筋肉鍛えてるってタイプだから、なんか格闘技でもやってそう(ま、怖かーないけど)

中高じゃ、この図体と腕力で、でかい顔してたんだろな。それにしてもコイツ、焼肉とか好きそうで、さっきからニンニク臭がたまらん
急にムカッって来たんで、俺の首絞めてる腕の手首を掴んで、ぐいっと引き剥がしてやった

メキッといやな音がして、金髪大男が手首を押さえて屈みこんだ
「ああ、ごめん。折れちった?」俺としては、ちょい悪いことしちゃったって、すまん気持で言ったつもりだったけど、連れの黒づくめみたいなカッコ付け男が、俺のことギンって睨んだ

「あんた、俺の連れに暴力ふるったよな。おおーい、通行の皆さーん!こいつ暴力ふるったよー!」明らかに周りの人を巻き込んで、俺を悪者にしようとしている
「兄さん、こりゃ暴力だよな。ケーサツ呼ぼか」そうか、こいつ、仲間が演技してると思ってるんだ

「いいけど、そいつ病院に連れってってやる方がいいんじゃない?」
「ああー?なに言ってるんだよぉ。人に怪我させていいと思って…」そこで初めて、連れの金髪大男が本気で痛がってるのに気付いたようだ

「おいお前、大丈夫か。どうした、手首が折れちゃってるじゃないか」声が真剣味を帯びて甲高くなってる
「ああ、折れちゃってるよ。あんたも、どっか折ってやろっか!」あの組事務所で覚えた、兄貴分の声の調子を真似て、そう言ってやると、黒づくめはぎくっとして、どこかにユーチューブしてる仲間がいるんじゃないか、みたいに周囲を見回した(そして俺は格闘技の選手!?)

「別に用がないなら、俺は行くよ」そう言って、後ろも見ずに(耳は注意して)歩き出す
後の気配では、仲間の様子を確かめたり、どこか病院に行くか?って訊いてるようだったが、もう俺には関わり合いたくないようで、内心ほっとした

例の早足ですたすた歩いて、その場を充分離れてから、念のため裏道の雑居ビルの非常階段を上った
一気に10階分くらい上ってから、屋上の鉄扉前の踊り場で、今回のことを反省してみた

まず、自分が強いって思ってると、余分な揉め事に巻き込まれやすいってこと。次に、普通の人間は思ってるよりやぐくて(おっと方言が出た)、俺の力だとすぐ壊れっちまう。そうなると、警察沙汰ってことになる。だから、ちょっと強いとこ見せといて、上手くまとめないと、いつかまずいことになるだろうな、って反省!

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それでも、雄仁塚建設のお仕事の方はうまくいってた
俺が要領よく動けるようになったのもあるけど、なんてったって雄仁塚建設の現場監督さんたちが、俺の長所を分かって、現場にうまく当てはめれるようになったからだろう

重機を現場に運んだり、据え付け場所を探す必要がない。とにかく、運ぶ資材を現場に運んどいて(さすがに、空飛んで資材を現場に運ぶのは目立ち過ぎだろ、って社長が言った)くれれば、後は、俺の活躍

この便利さに慣れると、たちまち俺は各現場から引っ張りだこになる。おまけに、仕事の要領が分かって来たから、がち早いってんで、元受会社にも雄仁塚の仕事が評判になる

それはいいんだが、他の建設会社や土木会社が、秘密兵器“俺”のことに気が付き出して、いろいろ探りを入れて来るんで参ったよ、って総務部長がこぼしてた

俺は俺で、稼ぎも良いし、現場の連中とも仲良くなってたから、毎日楽しくやってたんだ
社長も、最初から俺を気に入ってくれていたんだけど、最近は副社長の堂上さんも良くしてくれる

そもそも会社の名前も、社長の雄作と副社長の仁を合体させて付けたって言うくらい、二人は仲が良かったんだけど、最近ちょこっと溝が出来てるらしい(滑川さん情報)

その副社長の堂上さんが、晩飯を奢ってくれるって言うんで、俺はのこのこ付いてった
都心の豪華な中華料理屋で、思いっ切り高い物食べさせてもらって、満足してたらこう言うんだ

「どうだ勇太郎くん、ウチの会社に満足してるか?」なんて中国のお酒飲みながら、そう言うんだ
「はい、皆さん良い人ばかりで、俺、満足してます!」って、答えるよな、こんなにご馳走してもらってるんだから

「実は、ウチの元受のK建設さんのお偉いさんが、我が社のホープに興味を持っててね…」なんだなんだ…!?
「はあ」とだけ返事すると「それでな…」って続けた(なんか変な感じ)

「今度、君に会いたい、って言ってるんだが、君の都合はどう?」って、どういうこと?
「別に…俺の方は仕事入ってないときは、割とヒマしてるんで、いいですけど…」

「よしよし、わかったわかった、俺がいいようにセッテイングしてやるから、任せときな。さあ、そうと決まれば、今夜はもっと楽しいとこ行くぞ!!」なんか、勝手に盛り上がってるよ、この人
posted by 熟年超人K at 11:39| Comment(0) | 書き足しお気楽SF小説
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