2023年01月24日

ランボー超人Bの物語-18 お気楽ヒーローで行こう!A

駒ちゃんが帰ろうとしたとき、「送ってくよ」って言ったんだけど、「いい、パパが車で迎えに来てくれるって連絡あったから」って突っ放されちった
なんか、突然パパの話なんか出て来たりして、一体どうなってんのかよく分かってなくて、あせった俺
駒ちゃんは目をそらしたまま、声掛け辛い雰囲気満載で、帰ってっちゃったんで、取り残された俺は、なんでこうなるのか、しばらくぼーっと考えてた

行っちゃったもんはしょうがないじゃん、って言う俺と、追っかけろよ!…ドラマだったら、ここは追っかけどきだぞって言う俺が、頭ん中で議論してるけど、体は動かない
もしかして、俺と付き合ってるのが親に知れて、なんか言われてるんと違うかなぁ…とか、考え始めると「超人なんかに嫁にはやれん!」とか、お父さん言いそう
お母さんも「ちゃんとしたお仕事してる人なの?」とか言ってたりして(結婚、なんてあるのか?)
いや、そもそも駒ちゃんの両親がどんな人かも知らないし(そんなことまで頭に浮かぶ)
…もう、妄想がどんどん膨らんでって止らない!

妄想を打ち止めにしてくれたのは、荘田君からのメールチャイムだった
<明日の会議は中止です。4月11日〜14日北海道行き決定!札幌のホテル ラフィナーレってとこで、午前11時にロビー集合です(添付:ホテルの所在地マップ)>
なに勝手なこと言ってんだよ、ってちょっと怒れたんで、すぐ電話した

「もしもし、上辻曲です。メール見たけど、ちょっと勝手だよね!自分だけ先に札幌に行くこと決まってるなんて」「あ、いや、それはですねぇ、あくまでウチの仕込じゃなくって、北海道で偶然お会いして、ヒグマの話になるってストーリーでいきたいんで。分かってくださいよ」はぁ〜ん、なるほどそういうことか
ウラの意味は分かったんで、そこは分かったと言っといた
だけど、そうなると俺は勝手に北海道に出かけて、11日の朝、ラフィナーレっていうホテルのロビーに行けばいいってことだよな。じゃあそれまで1週間、なにする?
で、思い出したのが渋谷の半グレ、金髪のジョーだった。確か、ロックバンドのブルーなんとかの女の子、マミとかが友達だったな。あいつに逢いに行ってみよう

確か、あのマミっていう娘がジョーは、城崎だからジョーなんだって言ってたよな
結構金持のぼんぼんなんだっても言ってた。でも、どこの城崎だかわかんねぇし、じゃあ、あのロックバンドのブルーなんたらのボーカルの娘に、逢いに行ってみるか(お気楽だな俺)
ネットにロックバンドとかボーカルのマミとかで検索かけたら、所属事務所が分かったんで行ってみることにした
なんだかんだ言っても、音楽事務所なんだから素の俺が行ったら、なかなかマミって娘に繋いでくれないだろうって思ったんで、圧しが効くように超人ランボーで行くことにした
posted by 熟年超人K at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 書き足しお気楽SF小説