2022年11月20日

ランボー超人Bの物語-15 こりゃヒーロー誕生か?!F

さすがに昼間に、バイクが空を飛ぶのは目立つんだねぇ(俺は後ろでしがみついてるからタンデムバイク状態)
ビル裏から、さっと飛び上がったつもりなんだけど、やっぱ東京は人が多いんで、最初何人かが気付いたら、後はそれがどんどん増えて、すごく大勢の人が空を見上げて、スマホ出し始めてる
俺の方は、別に皆にサービスするつもりは無いんで、一気にスピード上げて高く高く上昇していく
と、なにか荘田君が声上げてる「ちょ、ちょっとぉ、高過ぎですよぉー」って、声が聴こえた
超人じゃなかったら、聴こえなかったとこだよ荘田君。そうか慌てて高度上げ過ぎだよね
下の景色を見ると、多分4〜5000mくらいまで行ってたんじゃないかな…。肩を叩いて「ごめんごめん」って謝って、高度を3000mくらいまで下げてやった

それはそれでいいんだけど、問題は前に進みにくいってことだった
いつもは、俺の身体は反重力かなんかで宙に浮いて、それを足裏と掌から出る反重力(場合によっては引力)で進んだり向きを変えたりしてるらしいんだけど、バイクに跨ってるもんだから、足裏の位置が調整し難いんだよね
だからちょっと進み方が不安定で、荘田君はそのあたり敏感に感じてるらしくって、怖がって身体に力が入ってるから余計、俺としては自由に飛びにくい訳
まあそうは言っても、なんとか前に進んではいて、下に江の島が見えたり、そのうち富士山が見えて来たりすると、さすがAD魂が甦ってきたのか、荘田君はカメラで下の景色を撮り始めた

昼間なんで、下の景色が良く見えるし、大体時速150qくらいのスピードで飛んでるから、荘田君の気分もアゲアゲになって「すごいっすねぇ!空飛んだバイク乗りなんて、世界中で俺一人くらいだろうから、気分いいっすよぉ」なんて、めちゃ元気になってる
ところが、静岡過ぎて、遠州灘あたりまで来たら、自衛隊の戦闘機(二人乗りだから練習機かな)が飛んで来て、俺たち見てなんか騒いでる風なんだな
俺一人で飛んでるときは、大体レーダーなんかにあまり引っかからないんだけど、今日はバイクに二人乗りだから目立ったのかも知れない

別にパトカーにくっつかれてる訳じゃないんで、知らん顔してたけど、荘田君がびびって「ねえ、ちょっとマズイんじゃないっすか」とか煩いんで、スピードもっと落としたら、全然付いて来れなくって(遅すぎ)一旦行っといて、また戻って来たけど、さっとすれ違うだけなんで、こっちは平気
すれ違うときの爆音とか、乱気流がちょっと嫌だったけど、結局一瞬みたいなもんなんで、我慢の範囲内だ
その後は、もうやってこなかったけど、後でTテレさんにはすごいクレームが来たらしい

なんやかんやあったけど、3時間ほど(こんなゆっくり飛んだの初めて)で神戸港とか六甲山が見えてきた
猪が出たっていうのは、新幹線の新神戸駅の近く、六甲山寄りの辺りだっていうから、さすがにそこに降りたら騒ぎになるだろうってことで、荘田君がスマホのマップで探すと、駅北の森の中を縫って延びている道路にバイクを降ろして、大分コスチュームが目立つけど、タンデムで新神戸駅目指すことにした
うまい具合に途中に高校があって、ちょうど下校時刻らしく生徒たちが歩いてたんで、バイクを停めて荘田君が猪のことをリサーチした
それによると「もう少し山寄りの布引公園とか、貯水池の方ならいると違うんかぁ」ってことらしい
早速、Uターンして山の方を目指すことにした俺と荘田君コンビ
posted by 熟年超人K at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 書き足しお気楽SF小説