2022年10月18日

ランボー超人Bの物語-15 こりゃヒーロー誕生か?!C

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これから叱られるっていうのに、遅刻はまずい!って俺、本気であせって警視庁まですっ飛ばした
それでもさすがに、11階の窓から突っ込むなんて出来ないんで、ちゃんと1階の正面玄関から入って、職員入口で身分証見せて、普通に早足で11階の人事1課に行った

結局、俺が勝呂課長さんの前に立ったのは14時2分だった
「遅刻ですか。空を飛んで来ても遅刻、ですか」おーっ厳しいぃ!。細縁メガネの奥の目が、ちらっと俺を見たけどすぐ伏せられ、デスクの上の書類に落ちた

「先日の貴方が起こした事件ですが、SITの星崎警視は貴方を特別扱いしているようですが、警察というところは規律が第一の組織なので、見過ごすわけにはいかないということです」
「はあ…、で、俺は警察クビって訳ですか」なんか顔見てたら、急にむかついた

「ご自分で退職願をお出しになるのなら、お受けしますよ」まだ顔を上げずに、こう言ったんで「はい、分かりました。では、それ書いて出しときますから」って、成り行きで俺の口からそんな言葉が出ちまった

言ってるうちに、どんどん腹が立って来たんで、くるっと向きを変えて、ドアをばたんって閉めたら、少し力が入ったんで、ばんって大きな音がして、多分…壊した

11階の廊下の窓、突き破って出てこうかとも思ったんだけど、さすがにそれはないっしょ、ってブレーキかけて、ずんずんずんずん廊下歩いて、エレベーターに我慢して乗って、やっと1階から普通顔で庁外に出た

だけど、心の中は大荒れ。やっぱり、自分から追ん出たとは言っても、SITの人たちには大分顔馴染みもいるし、星崎さんや成森さんには申し訳なかった、っていう気持ちがあって、辞めてせいせいとはいかない

庁舎から飛び出したときは、さっさと飛んで帰っちゃおうって思ってたが、少し頭が冷えてきたんでコンビニに寄って、便箋を買い喫茶店でスマホで検索した『退職願の書き方』を見ながら、退職願を書いた

さあ出来た、と思ったんだけど、残念ながらハンコが無かった。俺の苗字は珍し過ぎて、普通の三文判というのが無い。仕方ないんで、マンションに帰るしかないってことになった

マンションのベランダに戻ると、なんと部屋の中に駒ちゃんが居るじゃん
窓ガラスをコンコンって叩いたら、こっちを向いたけど、窓開けてはくれない(なに、なにか怒ってる風?)

すぐに立ち上がったんで、開けてくれるのかと思ったら、カーテンをさっと引いた
えぇーっ、ってなって、さすがに俺も怒れたんで、下に降りて玄関で暗証入れて、中に入ってエレベーターで自分の部屋に行って、鍵開けて入った

「部屋に来てるんなら、窓開けてくれたっていいじゃん」思わず、文句が出ちゃう
「大体、ベランダから出入りするなんて、おかし過ぎじゃない!」怒ってる

「いいじゃないか、俺の部屋だし、空飛べるのも特技なんだから、どこから出入りしようと俺の好きにして」
「あ、そう。そんな風だから、Nテレなんかにでれでれして、変なアイドルだかシンガーに愛想するんだ」

おーっと、あの番組観てたんだ「いーじゃないか、あれは誰があんな話し、吹き込んだのか確かめに行っただけなんだから」って、反撃
「それだけじゃなくって、ワイドショーでも話題にしてもらってたしぃ。殿倉さんなんか、随分おこってたんだからぁ」あっそうか。そこか

「今日の昼の番組は、俺はなんにもからんでないし。向うが勝手にネタにしただけだろう」
「なにかいろいろ、話持ちかけられてるんじゃないの」怒ってるうちに、少しクールダウンしてきたみたい

「そんなことより、俺、多分、警視庁辞めるわ」今度はこっちのサーブだぞ、ってくらいの軽さで言っちった
posted by 熟年超人K at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 書き足しお気楽SF小説