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まあ、俺って背も高くないし、見た目平凡なんで、こいつらがなめ切った態度になるの、しょうがないけど、なんか馬鹿にすんなよって気持ちは、アドレナリンの源になるよね
ソファに座ってんのが7人、壁際に立ってんのが7人、ってことは、多分ソファが幹部で、壁際が幹部の家来?
立ってる連中は後ろで手を組んでて、命令待ちなんかな
こんな風に、俺が全体の様子を見てるなんて、こいつら考えもしてないから、ソファの連中は深く沈み込んでて、即ファイト!ってなったらどーすんだろ?ちょっとやってみよっかな、なんて余裕かましてたら、急に来た!金属バット
俺の足元狙って、後ろに隠してたバットで、ぶんっって振って来た
おーい、危ないじゃないかって、言いたくなるくらいの不意打ちだけど、俺さまはへーき
バットで殴っといて「おいこらぁ、突っ立ってんじゃねーぞ」って、後から言う?
そいつは俺よりちょっと背が高いくらいの、凶暴な顔つきのマッチョマンだったけど、残〜念、俺の膝裏あたりにヒットしたバットは、倍くらいの反発力で跳ね返ったんで、痺れた手から離れて壁際の別の奴の顔面に当って、ど派手な音を立てることになった
それが引き金になって、壁際の奴らが俺ひとりに、一気にまとまってかかってきた
俺の方も、なんでもないのに暴れる訳にいかなかったんで、こいつはチャンスだってんで、相手を殺しちゃわないようにってとこだけ気を付けて、一気にパワー全開!!
簡単に言うと、俺の目の前にはソファに座ってる連中のスペースがあるから、同じ壁際からでも、まず俺の後方にいた(俺が入って来たドアのとこと、その両脇)の3人が近くて(バットの奴も)、後ろ右の背の高いカーリーヘアっぽいのが、最初にパンチを出して来たんで、その手をそのまんま持って、ソファに座ってる奴らにぶん投げてやった
ほぼ同時に真後ろのバット野郎が、俺の背中目がけて中段蹴りで来たんで、背高野郎を放った勢いのまんま、くるっと一回転しながら、その脚を下からすくって、さっきの奴に続けて、ソファ集団の中にぶっ込んだ
続いて今度はタックルして来た、坊主頭のじゃらじゃらしたもんをくっつけてる奴の、胴ががら空きだったんで、左掌底で手加減せずどんっって突いたら、ドア横の壁まで吹っ飛んで、跳ね返ってうつ伏せに床に叩き付けられて、動かなくなった
ここまでで3秒くらいのアクションだった
ソファに深く沈んでるところに、男2人に連続してぶつかってこられたボスっぽい2人は、衝撃でちょっと動きが止ってるけど、他の連中は、さすがにさっと立ち上がって、俺の次の攻撃に備えて身構えてる
それより動きがいいのが最初から立ってた壁際の奴らで、左右の壁際から同時に俺に迫って来てる
今度は、右の奴はチェーン、左の奴はナイフを持って、威嚇しながらじりじり近づいてくる。後、ソファの連中の後方の壁の奴らも、振り出し式の警棒とスタンガンを構えてるから、フツー脅威だよね
そんなもんじゃやられっこないって分かってるから、俺は遠慮せず左側のナイフが突き出される前に、その手首ンとこを空手チョップでびしっ、とやった、ら手首が折れちゃってぶらんってなって、そいつは一瞬驚いた顔になって、すぐ「うわぁーー!!」って叫ぶと、折れた手首を抱えて屈み込んじまった
そいつのことは、右から振り下ろされて来た重そうなチェーンを、つい受け止めちまったんで、そのチェーンを持ち主ごと振り回して、スタンガンを突き出して来たリ−ゼント頭に、そのままぶつけてやった
動きの良かったのは警棒の奴で、いつも練習してるんだろーな、って感心するくらい素早く振ってくる
ちょっとうまく抑えられそうもなかったんで、身体に当るの無視して、一気にタックルかまして、ソファの散らばってるとこに、突き飛ばしてやった
さあー、お次はソファの、中ボス連中の番だな
ラスボスもこん中に居るのかなー?