2022年06月04日

ランボー超人Bの物語-12 人気者っていろいろ大変C

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久しぶりのTテレ会議室には、チーフDのザキさんの他に、バラエティ番組「ちょちょっと紺ちゃんお邪魔します」のメインMC、ドガチャカの紺多勇介と相方の野々山篤太、アシスタントアナの泊望海(トマリノゾミ)、そして5人の番組スタッフ、その端っこにはADの駒沢さんもいた

なんか久しぶりに駒ちゃんの顔を見て、俺は皆に分からんように合図を送りたかったけど、知らん顔してるの見て、適当な合図なんて思いつかず、逆になんかぎくしゃくしちまって、そのままぶすっと席に着いた
そんな俺の様子に心配が増したのか、ザキさんがちょっとおろおろした感じで「え〜、それでは、ご紹介します」って、話し始めた

「こちらがTテレの木曜夜8時からの看板バラエティ番組、“ちょちょっと紺ちゃんお邪魔します”のクルーの皆さん方です」ザキさんの言葉に合せて、3人組がそれぞれの個性に合わせて、お辞儀だったり、よっ、だったり、やあ、の仕草で俺に挨拶してきた

俺だって、相手がテレビでおなじみの人気漫才コンビ“ドガチャカ”の二人と、美形女子アナの望海ちゃんなんで、ついついにこにこ笑顔で「あ、どーもー」って、サービス挨拶した
「いやあ、実物の超人ランボーの中の人って、親しみ易くって、人気者の要素一杯持ってるんだねぇ」早速のヨイショは売れてる方の、紺ちゃんこと紺多勇介で、隣でちょっと掴みどころがない顔して座ってるのが相棒の野々山篤太だ

「上辻曲さんは、超人ランボーさんってお呼びするの、ちょっと噛みそうなんですけど。ランボーさん、じゃハリウッドからクレーム来そうですし、やはり、ユータローさんですかねぇ」ちょっと外す感じの受け答えで売ってる泊望海アナが、意表を突いた質問をしてきた(駒ちゃんはテーブルの上の台本から目を上げない)
「俺はなんて呼ばれてもいいんですけど…」って、ぼそっと返事したんだけど、別にその返事はない

「それは、超人ランボーさんでお願いします。警視庁の方から、そう呼ぶように依頼が来てますもんで」ザキさんが、さりげなく俺の発言を修正した

「超人ランボーさんは、ある意味一般の方でもあるんで、特に何かを演じて頂くようなことはございません。僕らスタッフが全力で依頼主を調査し、ただの冷やかしや、個人的な利益追求ではないことを、しっかり精査します」スタッフの中のちょび髭の男性が、妙に歯切れのいい話し方で付け加える

「番組に応募があったり、現在の日本で本当に超人ランボーさんの力が必要な方と、ランボーさんをお引き合わせしますので、ご納得の上、ランボーさんの力を発揮して問題を解決する。その様子を取材させて頂き、後日、編集データをご確認頂いて、OKを頂いた案件のみ、後日放映させて頂くと言う手法を採ります」ザキさんが話をまとめ、出演者たちも大きく頷いている

「まあ、そうしてちゃんとした形で、人助け出来るんなら、俺、やってみてもいいですよ」って言いながら、駒ちゃんをちらっと見ると、相変わらず下を向いたままだったが、特に反対らしい雰囲気はなかった
posted by 熟年超人K at 21:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 書き足しお気楽SF小説