2022年04月02日

ランボー超人Bの物語-11 ヒーローにランクアップA

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犯人は中華屋の店員とは言っても、警察官が化けてるんじゃないかってハナから疑ってるみたいで「岡持ちをそこに置いてお前は、もう帰れ!」みたいなこと言ってる

ドア越しに室内を透視すると、男が一人猟銃らしき長い物を持って、カウンターの上で仁王立ちになっている
そして、いつもの待合コーナー辺りに、人質なんだろう人影が一塊になって、床に座らされてる

犯人はもう一人いるはずなんだけど、そいつの姿は見えない
まあいいや、中に飛び込んじゃえばなんとかなるだろうって思った(そういうのはやめてくれ、って成森さんがしつこく言ってたけど、俺にはなんか自信があった)

その辺りまで見といて、俺はわざとガチャッて音をさせて、ドアの前に岡持ちを置き「じゃ、置きましたから」って大きな声を出して、足音をばたばたさせて、その場を離れてった

自転車置き場の陰に隠れて、耳を澄ましてちょっと待つと、ドアがちょっと開いて、中から外の様子を窺ってる奴がいる(さっき見えてなかったもう一人だな)

その後、急にさっとドアが開いて、男が出て来て岡持ちを中に持ち込もうとした、けど、中にはラーメン4杯炒飯3皿分入ってるから(人質分も含む)、ちょっと重い
少しもたもたしている隙を突いて、猛スピードで走り寄って、男を部屋の中にどん!って突き飛ばした

男は岡持ちといっしょに、どんがらがっちゃんみたいに、ど派手に転げ込むと壁にぶつかって、ラーメンと炒飯でぐっしゃぐしゃになって転がった

それを見て、銃(らしい物)を持った奴が「くっそー!」とか叫んで、こっちに銃口を向けた
だけど、なんてったって俺は超人なんで、続いて一気にロケットダッシュで男にタックルをかました

その瞬間、ダンって発砲された弾が俺の右耳をかすめて、後ろの壁に当って欠片が飛び散る
同時に、俺の猛タックルは男の胴体を捉えて、すごい勢いで二人一緒に窓ガラスに突っ込んだ

ガッシャーン!!と、びっくりするような音がして、どでかい窓ガラスがバッシャーンって割れて、俺と男はひと固まりになって、窓の向こうに降りているシャッターに激突でした

もちろん、俺は平気な顔で、割れたガラスの欠片を手で払いながら立ち上がり、銃を持ってた男の方は、ガラスでそこらじゅう切っての血まみれ状態で、そのままのびちまってる

俺が余裕かまして「皆さん、お怪我はありませんか?」とか話しかけてたら、人質の中の何人かが「危ない!」って叫んだ

指差してる方を見ると、ラーメンの麺と汁にまみれてた男が、さっきふっ飛ばした奴が放り出した銃を持って、突っ立ってるじゃないか

「キッサマー!!」って、なんか妙な発音で怒鳴ると、俺に向けて銃をぶっ放した
今度は、しっかり腹の辺りに当っちまって、借り物のラーメン屋の店員服に穴が開いた

なんか、すごく頭に来たんで、カウンターを飛び越して、そのまま真直ぐ男に掴みかかってった
銃の筒になってるとこを引っ掴んで、ぐいっと思いっきし引っ張ったら、そのままこっちに引っ張り込れて、びっくり顔のまま俺の顔に超接近

その顔がうざくって、今度はぽんって横に振ったら、大体この部屋で一番偉い人の席らしい大きな机と椅子の中にぶっ飛んで、今度こそ動かなくなった

その様子を観てた人質の人たちから、思わず拍手になって、俺はラーメン屋の店員の恰好のまま、頭をかいてお辞儀するみたいな、ちょいお間抜けなシーンになっちまった

全部片付いた後で、葛城警部からは「お前さんはやり過ぎだぞ!」って、小言食らったけど、その後会いに来てくれた成森さんからは「ど素人の作戦の割には、上手くやったじゃないか」って褒められた

実を言うと、暇してた時に何回か、Tテレに行って振り付けの堂上さんに頼んで、アクションの殺陣のかっこいいのを教えてもらってたんで、少しは要領よく動けたんだと思う

ただ、この日の活躍でムッチャ俺の評価が上がっちまって、結果その後、大変な状態になるってことは、この時には考えてもなかったんだよね
posted by 熟年超人K at 16:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 書き足しお気楽SF小説