2021年10月10日

ランボー超人Bの物語-8超人って大変J

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バタンバタンと廊下の両側のドアが開いて、人がどやどやっと溢れ出てきた
想像通り、腕力に自信のありそうな男たちが前方から三人、横の部屋から出てきたのが二人、両脇から俺にしがみついている二人と合せて、計七人が背の低い俺が見えなくなるほどの勢いで、組み付いている

俺の方は、予想してた通りだから、ちっとも驚いたりせず、そのまま七人をひっつけたまま前に進んだ
ちょうど目の前に、俺に組み付いてる奴の顔があったから「この階に警視総監さんの部屋ってあるのかなぁ」って訊いてみた

「こ、の、フロアには、総監室なんて、無いわ」思いっ切り力を出してるのに、俺が全く関係なく歩いてるもんだから、大分めげて来たのか、割と素直に教えてくれた
「じゃ、下の階に行ってみようかな。ありがと」一応お礼を言って、身体を大きくひねると、組み付いてた連中が、一気にばらけた

少し遠巻きにこの様子を見ていた連中が、慌てて携帯で連絡してる
まだ、飛びかかってくる連中を、軽く手で押しのけながら、俺はエレベーターの扉を見つけた

俺に押しのけられると、かなりな大男たちが、ぽんぽん吹っ飛んで廊下に転がる
そのうち、長い柄の先にY字が付いてるのを持ったのが三人、後ろから出て来て、俺にそれを押し当てようとする

なんかむかっとしたんで(テレビで逃げた猿とか捕まえようと、おまわりさんが使ってたのを思い出した)、その棒をひったくって、すごいスピードでぶんぶん振り回してみたら、皆、慌てて後ろに逃げた

「そーら、当ったら怪我するよー」そう言いながら、エレベーターの[↓]ボタンを押して待つ
下から上がって来たエレベーターが停まると、開いたドアから、わらわらっと五、六人飛び出してきた

ちょうど、Y字付きの棒を放り出したときだったんで、出てきた連中は振り回す棒には当らなかったけど、めんどくさくなった俺が、大きく横に払ったんで、最初の三人ばかりが、遠巻きに様子を見ていたおとなしめの連中の中に突っ込んで、見てた連中と一緒に、どどーっと倒れ込んだ

その後から出てきた連中は、もうちょい可哀相で、今度は反対側に払った俺の力で、さっきまで抑え込みをやってたガタイのいい連中と正面衝突して、ど派手にひっくり返った

そんなどたばたは放っておいて、俺は悠悠とエレベーターに乗り込んで、一個下の階のボタンを押した
一瞬一人になれて、やっと考える時間ができたんで、俺は反省方々、これまでのところを振り返ってみた

大勢、強そうな人と出くわした割には、多分そんな怪我人も出してなかったと思い、ここまでは80点!かな、と一人合格点を出した。でも、次の階に総監室が無かったら、もっとめんどうなことになりそー

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ところが、この階は違っていた
ドアが開いた瞬間に、どどーっと掴みかかって来るかと思って、その気になっていたらハズレで、開いた先には誰もいない

へ〜っと思いながら、エレベーターホールに足を踏み出すと、実は居た。十人以上は居る。それが、5mくらい距離を離して、こっちを見てる
と、見ているうちに、本気に強そうな男があっちから二人、こっちからも二人、俺がやってやろう、みたいな感じでぐいっと出てきた

なんか、やな感じがしたと思った瞬間、とあー!とか、せいっ!とか、うりゃー!みたいな掛け声と同時に、左右、呼吸を合わせて、一気に来た

さっきの階の連中に比べると、すごくプロっぽい感じだ(後で教えてもらったけど、この階には公安1課〜4課という警視庁の精鋭部署が集まってるんだって)

当然柔道とか空手とか、格闘術のベテラン揃いばっかで、俺が来るのを待ちかねてたっていう勢いで、一編に襲い掛かって来たってわけ

だけど、残念なことに俺は超人で、背は低いけどTテレで作ってくれた戦隊ヒーローみたいな恰好で、その攻撃を全部受けてやった

だけど平気な感じでそのまま立ってたもんだから、2〜3分は皆で代わる代わるバシビシやってたけど、そのうちバッテリーがあがっちゃったみたいになって、膝に手を置いたり、両手をぶらんとさせちゃったりして、息はあはあになっちまった

お疲れさんの連中が「き、貴様〜」とか、ぶつぶつ何か言ってると、後ろの方から、もっと偉い感じのスーツをばしっと決めてる人が、ずいっと出て来て「なんの用で、総監に面会を求めているのか」って、上から目線の訊き方をしてきた

「いや〜、警視総監って方にお会いして、なんで俺を、警察の人が捕まえようってしてるのか、直接訊いてみたいな、なんて思って…」ここは正直にそう言っといた(別に喧嘩しようって、そういう理由じゃないよ、って気持ち込めてね)
posted by 熟年超人K at 15:08| Comment(0) | 書き足しお気楽SF小説